■レビー小体型認知症(DLB)

概要

  • アルツハイマー型認知症についで多く、「三大認知症」といわれています。
  • 主に65歳以上の高齢者に多くみられますが、40~50歳代の人の発症も少なくありません。
  • アルツハイマー型認知症は女性に多くみられますが、レビー小体型認知症は男性に多い傾向があります。
  • もの忘れなど認知症の症状が発生し、進行すると、ふるえ、歩きにくさなどの動きに関する症状が発生します。
  • 認知症患者内の割合としては、約20%です。

原因

脳の神経細胞に「レビー小体」というたんぱく質のかたまりができ、レビー小体が神経細胞を傷つけて壊し、結果として認知症になります。

症状

  • 注意力の低下や視覚認知の障害、記憶障害などの認知機能障害
  • 初期から中期にかけては記憶障害が目立たない場合も多く、アルツハイマー型認知症のような一般的な認知症だとは認識されにくい面があります。
  • アルツハイマー型認知症と違い、実際には見えないものが見えたり(幻視)、その時々による理解や感情の変化(認知機能の変動)、歩行など動作の障害( パーキンソン症状)、大声での寝言や行動化(レム睡眠行動障害)など特徴的な症状があります。

レビー小体型認知症の主な症状

対処法○ 対処法×
幻視 話をよく聞く
照明をつける
「ありえない」
「おかしい」と否定
レム睡眠行動障害 照明をつけて起こす 体を揺さぶって起こす
パーキンソン症状 転倒に注意、
リハビリなど
レビー小体型認知症 アルツハイマー型認知症
困りごと・
生活障害
主に注意障害・
視覚認知障害に基づく
主に記憶障害に基づく
幻視 多い 少ない
妄想 「嫉妬妄想」など
幻視に基づく妄想
「物盗られ妄想」など
記憶障害に基づく妄想
徘徊 少ない 多い
認知機能の
変動
あり なし
睡眠障害 レム睡眠行動障害に伴う
睡眠障害
単純な睡眠障害
パーキンソン
症状
多い まれ

治療

  • レビー小体病を完全に治したり、進行を止めたりする薬はありません。
  • 認知機能の低下や変動、幻視に対して、アルツハイマー病の治療薬が有効な場合があります。
  • パーキンソン症状に対しては、パーキンソン病の治療薬を用います。